バターブレッドは、バタークリームが生地に練り込まれた食パンで、その豊かな風味が特徴です。市販されているバターブレッドの多くは、特に風味豊かな十勝バターを使用しており、贅沢な味わいを楽しむことができます。記事の後半では、下味を付けてから冷凍保存するフレンチトーストのレシピも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バターブレッドの保存方法:冷凍から常温保管まで
バターブレッドは消費期限内であれば常温保管が可能ですが、保存方法を誤ると風味や食感が損なわれることがあります。特に、購入したばかりの新鮮なバターブレッドを美味しく長持ちさせたい場合は、適切な保管方法が重要です。ここでは、常温保管、冷蔵庫での保管、そして冷凍保存の方法について詳しく説明します。
常温保管のポイント:どのような条件で保存すべきか?
バターブレッドの賞味期限は通常3日程度とされていますが、これは製造からの目安であり、消費期限は約4日(賞味期限+18時間)です。常温保管の場合、特に注意が必要なのが保存環境です。湿度が高くなるとカビが発生しやすくなるため、湿度の低い、直射日光を避けた涼しい場所での保管がおすすめ。
例えば、夏場など気温が高く湿度が高い時期には、エアコンの効いた部屋や通気の良い場所を選んで保管することが大切です。特に気温が25度を超える環境では、菌の繁殖が急速に進むため、注意が必要です。保存場所に気を使うことで、バターブレッドの美味しさを維持しやすくなりますよ。
冷蔵庫での保管はNG?冷凍保存が推奨される理由
バターブレッドを冷蔵庫で保管するのは、実はあまりおすすめできません。というのも、パン生地に含まれるデンプンが冷蔵庫の低温環境(通常2~4度)で固くなりやすく、パンの食感が大きく損なわれてしまうからです。冷蔵庫に入れると、パンは硬くなり、風味も落ちてしまいます。
一方で、冷凍保存はバターブレッドの長期保存に適した方法です。冷凍保存の場合、2週間程度保存が可能です。ただし、冷凍保存の際にも工夫が必要です。まず、バターブレッドを1枚ずつ個別にラップで包み、その上でジップロックに入れて密閉すると、空気に触れることなく保存できます。また、アルミホイルで包んでからジップロックに入れると、より効果的に冷凍が可能です。この方法で保存すると、解凍後のパンも美味しく調理しやすいですよ!
バターブレッドを冷凍する際の注意点と解凍方法
冷凍したバターブレッドを美味しく食べるためには、解凍方法にも注意が必要です。自然解凍の場合、常温で2~3時間、または冷蔵庫で前日に移して解凍すると良いでしょう。朝食にバターブレッドを食べたい場合、前日の夜に冷蔵庫に移しておくと、翌朝には程よく解凍された状態で楽しむことができます。
また、冷凍したバターブレッドをすぐに食べたい場合は、電子レンジやトースターを使って温める方法もあります。ただし、電子レンジで温める際は、少量の水を霧吹きでパンにかけてから温めると、ふっくらとした仕上がりになります。トースターで温める場合は、アルミホイルで包んで軽く霧吹きをしてから焼くと、外はカリッと、中はふんわりとした食感を楽しめます。
手作りバターブレッド保存はカビに気を付けよう
手作りのバターブレッドを保存する際にも、注意が必要です。焼きたてのパンをすぐにラップで包むと、蒸気がこもりやすく、結果としてカビが発生しやすくなります。パンが冷めてからラップで包むことで、こうしたリスクを軽減できます。また、パンが1つでもカビると、隣のパンにもカビが移りやすいので、個別にラップするのが望ましいです。
天然酵母を使用したバターブレッドは、保存料が少ないため、通常のパンよりも早くカビが生えることがあります。特に湿度が高い季節には注意が必要です。もし、手作りパンが早く傷むようであれば、保存方法を見直すか、できるだけ早く消費するようにしましょう。
下味をつけて冷凍保存できるレシピ:フレンチトースト
フレンチトーストを手軽に作りたい方へ、下味冷凍の方法を紹介します。卵液に漬けた状態で冷凍すれば、食べる時に焼くだけで、ふわっととろける食感が楽しめます。卵液がパンにしっかり染み込むので、冷凍しても風味を維持しやすいですよ。作り置きができるので、忙しい朝にもぴったりです。
【冷凍方法】(4枚切り食パン1枚分)
1. 卵液を作る
ボウルに全卵2個を割り入れ、しっかりと白身を切るように混ぜます。ここに砂糖大さじ2と塩少々を加え、泡立て器で混ぜ合わせます。この時、泡立てないように気をつけるのがポイントです。次に牛乳150mlを入れてさらに混ぜ、茶こしで濾すと滑らかな卵液が完成します。
2. パンを漬け込む
食パンを食べやすい大きさにカットして、冷凍保存袋に並べます。卵液を静かに注ぎ入れ、パン全体に卵液がしっかり染み込むようにします。厚めの食パンを使用すると、よりリッチなフレンチトーストに仕上がります。
3. 空気を抜いて冷凍
保存袋の空気をできるだけ抜き、パンが卵液にしっかり浸かるようにします。液漏れを防ぐため、冷凍庫に入れる際はバットにのせて凍らせましょう。冷凍保存は約2週間可能です。
【解凍方法】冷凍したフレンチトーストを焼く
フレンチトーストを食べたいときは、冷凍庫から取り出してそのまま焼くだけです。フライパンを熱し、サラダ油大さじ1/2をひいて、凍ったままのフレンチトーストをのせます。ふたをして弱火で約13分、じっくり蒸し焼きにします。
裏返して仕上げる
片面が焼けたら裏返し、バターを加えてさらに12分ほど焼きます。焼き色がつくまでゆっくりと焼き上げ、仕上げに粉砂糖やハチミツをかけると、さらに美味しくなります。
【注意点】冷凍中のパンを美味しく焼くコツ
冷凍から解凍までの工程で、バターは焦げやすいため、最初はサラダ油を使用するのがポイントです。パンの厚さによっては、火が通る時間が異なるため、途中で裏面の焦げ具合を確認しながら焼くと良いでしょう。竹串をさして卵液がついてこなければ、中まで火が通っているサインです。
【焼いた後の保存】まとめて焼いて冷凍もできる
フレンチトーストを一度にたくさん作りたいときは、焼いてから冷凍保存するのも便利です。焼きたてを冷凍しておけば、食べたいときに電子レンジで解凍し、トースターやフライパンで温めておいしく食べることができます。
【焼いた後の冷凍方法】
1. 粗熱をとる
フレンチトーストを焼いた後、しっかりと粗熱を取ります。急激な温度変化による結露で食感が悪くなるのを防ぐため、冷めてから冷凍用保存袋に入れます。
2. 個別にラップで包んで冷凍
1切れずつラップで包み、保存袋に入れてから金属製のバットにのせ、冷凍庫で急速冷凍します。これで約2週間保存可能です。
【焼いた後の解凍方法】
冷凍したフレンチトーストは、凍ったまま電子レンジで解凍します。耐熱皿にのせ、ラップをふんわりかけて500Wの電子レンジで3~4分程度加熱してください。その後、トースターやフライパンで少し焼くと、カリッとした食感が楽しめます。
参考サイト:https://www.nichireifoods.co.jp/media/15700/
まとめ
バターブレッドやフレンチトーストの保存方法について、適切な手順を知ることで、いつでも美味しく食べられるようになります。バターブレッドは常温で保存する場合、湿度や温度に注意し、冷凍保存で長期保存も可能です。また、フレンチトーストは卵液に浸して冷凍することで、解凍後もふわっとした食感を保てます。冷凍保存の際は空気をしっかり抜き、保存袋を活用することで風味を保つことができます。これらの方法を活用して、食パンを無駄なく楽しんでください。