中華料理に欠かせない調味料「創味シャンタン」。豊かな風味と奥深い味わいは、家庭でもプロの味を再現するための強力な味方！ですが、いざ料理を始めようとしたときに創味シャンタンがないという非常事態…そんなお困りのあなたに、代わりに使える調味料と、それらを活用したアイデアをご紹介します。
1. 鶏ガラスープ
鶏ガラスープは中華料理において定番の出汁であり、創味シャンタンの代用品としても優れています。スープのベースとしてだけでなく、炒め物にも使えます。例えば、「鶏ガラ炒飯」を作るなら、具材として鶏肉、卵、ネギを用意し、最後に少しの醤油と鶏ガラスープの素をササッと加えるだけで、シンプルながらも美味しい炒飯ができます。
市販の鶏ガラスープの素には粉末タイプや顆粒タイプ、液体タイプがあるので、汁物以外の料理にも使いたいなら粉末や顆粒がおすすめです。味を近づけるためには、ニンニクや生姜を足すと、より創味シャンタンの味に近づけられます。使う量を調整しながら、料理の味を見て仕上げるのがポイントです。
2. コンソメ
コンソメは洋風料理の定番ですが、中華風にアレンジすることも可能です。例えば、「中華風野菜スープ」を作るなら、キャベツや人参、もやしなどの野菜を炒めた後に水を加え、コンソメの素を溶かします。さらに、ニンニクと生姜を加えて風味を調整することで、中華料理の風味を引き立てます。
コンソメは牛肉や野菜の旨味が豊富で、調味料の一部として使用することで料理の幅が広がります。ニンニクや生姜を加えて、風味を中華風に仕上げることがポイントです。粉末や顆粒、キューブ状のものもあるので、好みに合わせて用意してみてくださいね。
3. 味覇（ウェイパー）
味覇（ウェイパー）は創味シャンタンととてもよく似ているので、そのまま代用品として使えます。例えば、「麻婆豆腐」を作る場合は、挽肉を炒め、味覇を加えて豆腐と一緒に煮るだけで簡単に作れます。少しの豆板醤や甜麺醤を加えることで、深みのある味わいに仕上がります。
味覇はスティックタイプや缶タイプがあり、保存もしやすいです。味が濃いため、少量から使い始め、調整するのが良いです。
4. 中華味の素
中華味の素は、さまざまな中華料理に使われる調味料です。中華味の素を使用した「中華風チャーハン」は、卵とご飯を炒め、中華味の素を加えてしっかりと味をつけます。さらに、ネギや豚肉を加えることでボリュームを出すこともできます。
中華味の素にはオイスターソースや魚介の旨味が含まれており、創味シャンタンに似た味を手軽に再現できます。塩や胡椒で味を調整しながら使うのがポイントです。
5. 味玉（ウェイユー）
味玉は中華料理専用の調味料で、さまざまな料理に使えます。味玉を使った「中華風野菜炒め」では、野菜を炒め、味玉を加えて炒めるだけで手軽に中華風の味わいが楽しめます。さらに、醤油を少し足して香ばしさを加えると良いでしょう。味玉は中華の基本調味料として便利で、味に深みを与えることができます。料理に合った分量を見つけて使いましょう。
6. 香味ペースト
香味ペーストは醤油の香ばしい風味が特徴で、さまざまな料理に使えます。香味ペーストを使った「中華風焼きそば」では、焼きそばの麺と野菜を炒めた後に香味ペーストを加えると、香ばしい味わいが広がります。香味ペーストは中華風味の調味料として、料理に香りと風味を与えます。必要に応じて塩を足して味を調整しましょう。
7. ダシダ
ダシダは韓国料理で使われる調味料で、牛肉の旨味が豊富です。ダシダを使った「韓国風中華鍋」では、牛肉や野菜をダシダと共に煮込むことで、コクのあるスープが楽しめます。ダシダは牛肉の旨味が強く、濃厚な味付けが特徴です。中華風にアレンジするには、他の中華調味料と組み合わせて使えると理想的ですね。
8. ほんだし
ほんだしは鰹節の旨味が強く、創味シャンタンとは異なる風味ですが、工夫次第で代用可能です。ほんだしを使った「和風中華スープ」なら、昆布と一緒にほんだしを使い、ニンニクや生姜を加えて中華風に仕上げることができます。
ほんだしは和風の出汁として知られていますが、にんにくやショウガ、ごま油で香りづけするなどアレンジ次第で、中華風の料理にも活用できます。味のバランスを見ながら使ってみてくださいね。
創味シャンタンが無いなら手作りしてみよう
もし市販の代用品が手に入らない場合や、自分だけのオリジナル中華だしを作りたい方には、手間と時間はかかりますが手作りすることも不可能ではありません。以下のレシピで自家製の中華調味料を作ることができます：
材料
- 長ねぎ：200g（白い部分を中心に、足りなければ青い部分も使用）
- 玉ねぎ：50g（約1/4個）
- にんにく：20g
- 生姜：10g
- 濃口醤油：15ml
- 乾燥米麹：120g（生米麹の場合も120g）
- 水：100ml（生米麹の場合は50ml）
- 塩：55g（生米麹の場合は50g）
作り方
- 準備：使用する容器やスプーンなどは熱湯消毒またはアルコール消毒して清潔にしておきます。米麴がパラパラにほぐれていない場合は、あらかじめ清潔な手でほぐしておきましょう。
- 混ぜる：乾燥米麹、水、塩、濃口醤油を混ぜ合わせます。
- 材料をすりつぶす：長ねぎ、玉ねぎ、にんにく、生姜をミキサーにかけます。ミキサーがない場合はフードプロセッサーなどでできるだけ細かくします。にんにくと生姜はすりおろしても良いです。
- すべてを混ぜる：すべての材料を満遍なくよく混ぜます。
- 発酵させる：
- 【発酵機やヨーグルトメーカーで発酵させる場合】：55〜60度で8時間おき、途中2〜3時間おきにかき混ぜます。
- 【常温で発酵させる場合】：1日1回はかき混ぜ、夏は1週間程度、冬は10日〜2週間程度おいて米麹が柔らかくなったら完成です。
- 【炊飯器の保温での発酵の場合】：
- 炊飯器に60度のお湯を入れ、中華麹の高さを超える量を注ぎます。
- 中華麹の容器を入れ、濡れ布巾を被せて保温ボタンを押して8時間おきます。
- 仕上げ：出来上がった中華麹はハンドブレンダー等で滑らかにすると使いやすいです。密閉容器に入れて冷蔵保存し、3ヶ月程度で食べ切ってください。冷蔵庫でもゆっくりと熟成されていくので、作ってすぐよりもだんだん味わいがまろやかになります。
参考サイト：https://oceans-nadia.com/user/594582/recipe/456035
創味シャンタンはどこで買える？
創味シャンタンは小売店やスーパーでもよく見かける商品ですが、よく料理に使う方なら、通販でのまとめ買いが手軽なのでおすすめです。容量多めであれば1キロサイズのものがあり、店舗によってはセット販売にも対応している場合があります。賞味期限はおよそ1年以上もつものが販売されていることが多いので、中華だしで料理をする機会が多いなら、まとめ買いを検討してみてくださいね。
まとめ
創味シャンタンが手元にないときでも、工夫次第でさまざまな代用品を使って中華料理を楽しむことができます。ぜひ、これらの調味料を試して、自分好みの味を見つけてくださいね。興味があればオリジナルの中華だし作りにもトライしてみてください！
